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枕崎駅舎

Makurazaki Station, Makurazaki City, Kagoshima Pref., Japan
みんなで作った、枕崎駅

みんなで作った、枕崎駅

市民や地元企業・団体からの寄付金を財源に、JR最南端の始発終着駅である枕崎駅が復活した。

地元のスギ材と石材による駅舎と広場

地元のスギ材と石材による駅舎と広場

鹿児島県産スギ材たっぷりの空間

鹿児島県産スギ材たっぷりの空間

南空を望むカウンター机

南空を望むカウンター机

旅人がゆったり休めるよう、鹿児島県産スギ材によるカウンター机と椅子を設置。

記念列車のヘッドマークもデザインしました

記念列車のヘッドマークもデザインしました

駅舎完成式典に合わせた記念列車のヘッドマークもデザインしました。

駅スタンプもデザインしました

駅スタンプもデザインしました

JR最南端始発終着駅の枕崎駅には、北海道の稚内駅からやって来る乗客もいるため、記念スタンプも製作した。

市民みんなで創る枕崎駅をお手伝いしました

九州・薩摩半島の枕崎市。道路網の発達により鉄道利用客は激減、鉄道路線は次々に廃止されました。枕崎駅はJR最南端の始発終着駅ですが、2005年に老朽化した駅舎が取り壊され、ホームだけの無人駅になってしまいました。「故郷のシンボルである駅舎がないのは、悔しい、寂しい。」という市民や市出身者の声が高まり、枕崎駅舎建設期成会が設立され、2,500万円の募金が集まり、駅舎復活に漕ぎ着けました。地場産の木材と石材が使われた最南端の小さな駅はいま、小さく賑わっています。鉄道会社の経営にとっては赤字ローカル線はお荷物ですが、市民にとっては共有の記憶です。企画から完成まで市民と行政が一緒になって進めるという次世代型の公共スキームを提示できたつもりです。

 

経済的には役割を終えた鉄道駅に、市民が集まり、身の丈に合った規模で良いから、新しい時代に向かって、新しい駅を小さな予算で創り上げたことは、奇跡だったと言って良いと思います。九州の果てに住まう私たちは、世界最先端の「新しい公共」を創りました。完成以来、駅を利用したイベントの提案が市民から多く寄せられ、特急「指宿のたまて箱」号を臨時運行ながら枕崎駅まで乗り入れ運行して頂いたり、駅の運営についても市民主導で始まっています。私たちの経験を、より多くの方と共有することが、私たちの未来につながると信じたいのです。

 

受賞歴

日本産業デザイン振興会 グッドデザイン賞2013

 

概要

事業主: 枕崎駅舎建設期成会

所在地: 鹿児島県枕崎市東本町6(JR指宿枕崎線 枕崎駅)

設計監理:鹿児島県建築士会南薩支部

アドバイザー:川西康之 + ICHIBANSEN / nextstations

 

→グッドデザイン賞 枕崎駅紹介ページ

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